2023.11.18
Project □■□■■
場をつくる
設計中の建物の手本とするために、諫早市が運営する遊戯施設である「諫早市こどもの城」へ見学にうかがいました。
市街地から離れた場所にあるため子どもだけで訪れることは難しく、保護者と一緒に車で来ることになるのだそうですが、週末ということもあり施設内は大勢の親子連れで賑わっています。
館長の加嶋さんに施設内を案内していただき、約15年前の開館準備の時期から現在までの話を聞かせてもらいました。
施設内を見てまわり、事務室でスタッフの方々も交えて建物についての話をうかがったのですが、事務スペースや収納場所の不足、室の配置など実際に使ってみて不便だと感じた点を色々と教えていただくことができ大変参考になりました。
その他にも、年数を重ねるに連れて変化する人の数や物の量に対応可能な拡張性を備えられているのか。不特定多数の人が訪れる施設として、安全性や耐久性を確保できているのか。
具体的な事例を聞かせてもらえたことで、改めて考えさせられることが多くありました。
子どもたちの楽しそうに駆け回る姿やはしゃぎ声。
裸足になって子どもと一緒に遊ぶ保護者やスタッフの人たち。
大人たちも自然と笑顔になっています。
この施設において場をつくっているのは「人」であり、建物や遊具はあくまでもきっかけなのだと感じました。
自分が設計を行う建物は規模や立地条件も異なりますが、この建物のように人が集い、集まった人たちが場をつくるためのきっかけとなるものにしたいと思っています。
「日々のできごと」へ