2023.09.30
建築のはなし
「囲い」のはなし
建物が建つ敷地によって周辺の環境はさまざまです。
「市街地」と「郊外」では隣家との間隔も違いますし、敷地の前にある道路を走る車の量や歩いている人の数も変わってきます。
そういった周辺環境によっても違ってはくるのですが、敷地の周りは「植栽」や「木塀」で囲うことをおすすめしています。
「音」や「光」など、何をふせいで何を通すのか、周囲の状況に合わせて閉じたり開いたり、目的によって「囲い」のかたちも異なります。
木塀を例にみても、道路側の車や人の通りがある場所では「音」や「視線」を遮るために板の隙間を狭くして目隠しとする場合もあれば、逆に隙間を広げることで「光」や「風」を通しやすくすることもできます。
塀であっても外から入れなくしてしまうのではなく、建物のまわりや庭の手入れを行えるように、塀と見た目を似せた扉を設けて出入りできるようにする場合もあります。
周りの状況によっては、コンクリートの塀とすることも一つの方法ではありますが、できるだけ木の家に合った「囲い」をつくってあげることが大切だと思っています。
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